高齢者にPL配合顆粒!?
風邪と言えば、PL。
最近ではOTCでもPLと言う名で販売している位、メーカー的にも自信を持っている薬だ。
私も学生時代、風邪を引いたらPLか葛根湯を飲まされていた記憶がある。
薬の説明としても総合感冒薬という分類がされているPLだが、成分をみると
サリチルアミド
アセトアミノフェン
無水カフェイン
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
総合感冒薬と言うわりに、解熱鎮痛と鼻水改善の成分した入っていない。
咳は?痰は?
市販のルルやベンザブロックとかのほうが、余程総合感冒薬として優れている。
一般的には、このことはあまり知られていないかもしれない。。
前置きが長くなりましたが、このPL顆粒が高齢者に処方されました。
81歳、併用薬 タムスロシン
薬剤師なら、ここですかさずピンと来て欲しい。
まず、高齢者。
高齢者にPL顆粒はそもそも副作用が出やすいので慎重投与。
さらに前立腺肥大の患者さんにも抗コリン作用による尿閉の可能性があるため、禁忌となっている。
疑義照会にて、薬剤変更になった。
この患者さんのご家族と話していると、以前他院でPL顆粒が処方になったことがあるとのこと。
その際、尿が全く出なくなって泌尿器科に受診したが原因不明で抗生剤を処方され、またPL顆粒を服用中、会話が成り立たないと言うせん妄状態があったとのことでした。
それ、、PLの副作用ですよ。
最低でもこれは確認してくださいね。